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あれから半年


忘れられない風景となるであろうミラノ発の空いた座席

暑かったお盆明けに入った連絡は

イタリアから送った荷物が「もう見つかる手立てはありません」と

最終的な調査結果としてイタリアの郵便局から

回答が来たという内容であった。


イタリアロックダウンの前日に送り出した荷物であったし

着けばそれは幸運くらいの気持ちで半ば諦めていたものの

心のどこかで、相手はイタリア、

いい方のどんでん返しがあるかも

と思っていた部分があったのでその分へこんだ。


そこからひと月ほどが過ぎた

あのコンテ首相のロックダウンを宣言した日から半年の日に

無くなった「はず」の荷物が

6か月という長旅を終えて到着したのであった。

じわじわと喜びというか感動に近いものが

こみ上げてくる。


箱の補修が気になりつつ

冷静になって翌日荷物を開けたら

ちょっと足りないものがあったけれど。

旅を続けたくて脱走したものがあったらしい。


先はまだまだ見えないけれど

ようやく年初めのイタリアの旅に区切りがついて

次に進んでいいような

そんな出来事。


何はともあれ長旅お疲れ様。

ようこそジャッポーネへ。





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