アッピア街道の終点 【旅の振り返り録】




船でギリシャに渡った後、懲りずにまた船でイタリアに戻ってくる旅。

パトラの港で見た海は鮮やかなコバルトブルーとターコイズブルーだった。


船はギリシャの土地をゆっくりと去る。



見送りもいないからギリシャにゆっくりとお別れする。

飛行機は忙しない。

アテネの空港は大きくはなかったから、保安検査場にいくぎりぎりまで

見送られて気づくと機上の人な感じで

無理矢理引き離される感じである。


夜になって海をみると満月で明るくて海には光の道ができていた。

ギリシャのご婦人が幸運ね、わたしたち、と話しかけてきた。

確かに、船の上で月の光の満ちを見られる機会はそんなに巡ってこないかもしれない。


夜明けにデッキに出ると、海の上には数隻の船がいた。

真っ暗な海をぽつんと船が走っているわけではなかったのだ。

それぞれの船がそれぞれの港を目指して走っていた。


船の上で、イタリアの鉄道のショーペロがあることを知った。

でた、イタリア式お出迎え。


船を下りるとき、港から中心街までタクシーをシェアしようと

誘ってくれたイタリア人たちに、

ショーペロらしいですねと言うと、

驚いて、慌ててどこかへ電話していた。

こういうときは大概、情報を共有することにしている。

同じ困難に遭遇している人が一緒に解決策を考えてくれるからである。


まずは駅で情報を得ようと、タクシーで駅まで行くことにした。


静かな駅であった。

同乗してきたイタリア人はどうやら目的の場所に列車での移動は

無理であったようで、次の手段を探しに足早に駅を去った。

幹線をゆく列車は間引きながらも走っているようで、

ローマまでの乗車券を買い、発車時刻まで街を歩くことにした。


アッピア街道の終点から途切れたアッピア通りを見つけた。

ローマ方面へたどってみると、なんと現代のインフラである鉄道の線路に

遮られていた。

アンダーパスでかろうじて線路の下をくぐると

アッピア通りはつながっているようではあるが

古代の歴史ロマンは現代のインフラに負けていた。


列車はかろうじて時間通りに来てアッピア街道終点の地をあとにした。

カゼルタを過ぎた辺りから列車は遅れがちにになり、

ローマに入ったピニェート辺りで止まった。

賑やかなナポリの言葉に囲まれてながら何もできず

列車が動くのをただただ待っていた。








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