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ハウス・オブ・グッチ鑑賞

イタリアのファッションブランドの先駆け、GUCCIの創業家お家騒動が描かれた

「ハウス・オブ・グッチ」を観てきました。


このグッチ家の事件は日本からニュースで聞いていたので

リアルタイムで起きた事件で、遠い日本からこのニュースを聞いていました。

イタリアに渡る準備の期間にも、この事件を含めて

ウフィツィ美術館の爆破など恐ろしい事件が起きていました。

ファッション雑誌も楽しい時代で、イタリアの旅の情報と

パリコレからミラノコレクションの情報に移っていた時代でもあり

雑誌を開くとイタリアのブランドと旅行情報と

おいしいイタリアの情報に日本があふれていた時代でもあったように思います。


レディ・ガガがイタリア入りして撮影していたときから

イタリアのニュースで話題になっていたので

ずいぶんと前から楽しみにしておりました。

フタを開ければ、ストーリー展開も楽しんでいたのですが

周りの風景や登場するイタリア車に目が奪われていました。


近年はイタリアの1950~1960年代の映画を観ると

いつも映画に登場する撮影小物に気がとられて、

あの時計はうちでも扱ったとか、あの看板持ってる

とかそんな次第の映画鑑賞です。


そしてこの映画ではグッチの事務所があるミラノが主な舞台ですが

どうしても見慣れた街角は想いをローマに引き戻してくれてしまうほど

ローマが撮影舞台となっていました。


レディガガ扮するパトリツィアが暗殺を依頼するところは

旧アッピア街道の横のバールかと思われます。


マウリツィオが撃たれたとするオフィスは、

ローマのリバティ様式がみられる不思議な建物の街区の

コッペデ地区です。

建築家コッペデの名からこう呼ばれています。

イタリアのホラー映画の巨匠ダリオ・アルジェントもいくつか

この街区を舞台に映画を撮っていて、

まさに、といった不思議な建物が並ぶ空間です。


この折衷様式とも呼ばれる1930年代前後の街区は

このコッペデ地区がローマの地図で右上ならば

地図の下の方のガルバテッラ地区にもみられます。

こちらはヴァチカンの近くの一画が取り壊されたときに

そこへ住民は移住させられたと言われています。


と、映画の話からはだいぶ逸れましたが

あまり物語を語ってもネタバレのようになってしまうので。


また、映画の中の車がみものでした。

FIAT500からランボルギーニカウンタックまで

楽しむことができます。

アルファロメオでおなじみのカラビニエリの車も

当時のフロントグリルのごつい仕様でよい感じです。


映画はストーリーはもちろん、そこに出てくる

ファッション、風景、小物まで楽しみがぎっしりつまっています。


2022年1月14日に日本で公開されてから、少なくとも湘南界隈では

2月の第2週で終わってしまうようで、

あまり盛り上がってないのかと心配になったり。

映画では創業時の雰囲気とは全く違ったトム・フォード時代の

グッチで世に返り咲く流れでしたが

アレッサンドロ・ミケーレ率いるグッチはその当時とは

また違います。

昨年のサンレモ音楽祭ではゲスト出演のアキッレ・ラウロの

衣装を提供していて、飽くことのない舞台衣装でした。


2時間を超える映画でしたが、その長さは少しも感じさせない

展開と映像です。


レディガガの違和感のなさと、アル・パチーノの存在、

ジャレッド・レトの変身ぶりはすごい。


ぜひ。


ハウス・オブ・グッチ公式サイト




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